1月 23, 2023
みなさんは飛行船や気球に乗って遊覧飛行したことあるでしょうか?
上空をゆっくりと漂いながら飛行する遊覧飛行は、どんどん景色が変わっていくバスや電車と違って、心なしか時間の流れもゆっくりで景色が急に変わることはなく、とはいえ、友達との語らいに夢中になっていると気づいたときには全く別の景色が広がっている、という不思議な感覚を覚えます。
そんな遊覧飛行をイタリアで体験させてくれるかのような永瀬先生のジーロイタリアセミナーを、今日は遊覧飛行経験のないワインプラス編集部が紹介していきます。
ジーロとは、イタリア語で「巡る」という言葉を意味しており、その名の通りイタリア全20州を巡りながらワインを楽しく学んでいくというものです。
各回テーマになっている州のワイン、泡、白、赤、甘口の6種類飲みながら、その地域の名所旧跡や最新の観光事情なども盛り込みつつ、お楽しみいただけます。
ワインの勉強のためにしっかりメモを取りながら受講される方、真剣にテイスティングされる方、よりライトに永瀬先生からイタリアの風を浴びつつ美味しいワインを堪能する方など、みなさんそれぞれの楽しみ方をされています。
テイスティングではワインを楽しむのはもちろんのこと、セオリー通り、外観→香り→味わいといったフレームワークに沿って永瀬先生が丁寧に解説をしてくれるので、プロが一つのワインと向き合い、どこを見て、何を考え、いかに判断しているかを学ぶことができ、テイスティング能力を上げたいという人にもうってつけの内容となっています。
とはいえ、イタリアワインの基本的な知識(具体的にはイタリアの基本的な地名やブドウ品種がわかるくらい)があった方がより楽しむことができるかもしれません。
わたしが受けた授業は2022年12月16日(金)に開かれたトスカーナ州の授業でした。
年内最後であり、イタリアワイン産地の雄トスカーナということもあり、会場は満席。
セミナーの最初は、トスカーナ州で有名な観光地、ピサの斜塔、フィレンツェの街並み、塔の街とも言われるサンジミニャーノを画像とともに紹介されつつ、本日飲んでいくワインの情報も小出しにされ、期待感が上がっていきます。
そこから、トスカーナのワイン産地の大枠(海のエリアと山のエリアというのがあるんですね!)や郷土料理の紹介が続きます。
ここまでで20分くらいでしょうか。そのあとは、お待ちかねのワインテイスティングがスタートしていきます。
通常はスパークリングから始まるということですが、元来スパークリングを飲む文化があまりないトスカーナという地域柄、その日は海のエリアを代表する白ワイン、ヴェルメンティーノから始まり、山のエリアの白ワインであるヴェルナッチャディサンジミニャーノ、トスカーナを代表する黒ブドウサンジョベーゼの三種の赤ワイン、そして永瀬先生のテンションが明らかに上がっていた甘口ワインヴァンサンジュストと展開していきました。
飲むワインによって受講生さんの反応もそれぞれですが、永瀬先生の読み通り、次第に気分が高揚していくようなワインの並びになっていたのは印象的でした。
特に5本目のブルネロ・ディ・モンタルチーノのテイスティングの際は、皆さん目が輝いており、美味しいワインに舌鼓という感じが伝わってくるようでした。
当然、ワインの解説も一般的な解説本などでは学べない、そもそも教本にすらまだ載っていないような内容や、クローンやバイオタイプなど科学的な話、現地にいたからこそ話せるのであろうキャンティクラシコ協会の裏話など多岐にわたり、単なるテイスティングの練習にとどまらない、深いワインの学びがありました。
冒頭でもお話しさせていただいたように、セミナーを受講させていただいての感想は、飛行艇に乗って、トスカーナ州をぐるりと巡りながら、永瀬先生の解説付きのワインのテイスティングをしている、というようなイメージでした。
画像を通じた視覚的な情報も豊富で、一つ一つのワインと向き合う時間も十分に取られているため、情景もイメージもしやすく、永瀬先生の心地よい語りに耳を傾けて、次のワインを飲んでみると、また違った景色が眼前に広がっている、そんな贅沢な時間でした。
セミナー終了後もみなさんすぐに席を立つようなことはなく、テイスティングしたワインの写真を撮影したり、永瀬先生に質問を投げかけたり、残ったワインを改めて試飲してみたり、という時間の過ごし方をされていたのが、なによりもこのセミナーにみなさんが満足されていた証拠なのだろうと思います。
永瀬先生のジーロイタリアへのお申込みはこちらから
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