1月 08, 2023
こういう質問をするとワイン歴云十年の人でも、ワイン飲み始めの頃の1本を挙げることが少なくありません。
たしかに自分で思い返しても、記憶に残る1本とは、ワインの美味しさを教えてくれたものだったり、自分のワインの好みを決めてくれたものだったりします。
たしかにワインを飲み進めていくと、良いワインに巡り合える機会も増えていきます。
だけど、長く思い出に残るものは、何も知らないからこそ衝撃的に感じるワインなのです。
お酒解禁となる20歳のあの人に贈るワイン初めの1本について考えてみましょう。
人間には本能的に好きな味と嫌いな味があるのをご存知でしょうか?
原始時代から味覚は食べて大丈夫なものとそうでないものを見分けるために発達していきました。
食に適さないものというのは、毒や腐敗してしまっているものです。そうしたものは過度な酸味や苦みを持つとされています。
一方で、甘みやうま味を持つ食材は人間が活動していく上で不可欠なカロリーを多く有しているため、また塩味は同じく体内に必須のミネラルに含まれているため、本能的に好きな味わいだと言われています。
つまり、成人したての方にワインを贈る場合は、苦みや酸味の強いものを避けて、甘みやうま味、塩味を感じやすいものを選ぶといいと言えます(思えば、私が最初にワインに興味をもつきっかけになった1本もフランスの甘口ワインでした)。
旨みを感じるワインを選べばいい!と言われても、どんなワインを選べばいいかわからない人も多いでしょう。
そもそも、ワインと旨みと言われてもピンとこない方いるのではないでしょうか?
そういう時は、ぜひ熟成シャンパーニュをお試しください!
ワインの旨み成分は、醸造過程で生成されますが、通常のワインとことなり、二度の発酵過程を経るシャンパーニュ、さらに長い期間寝かせられた熟成シャンパーニュはしっかりとした旨みが感じやすいものが多いと言えます。
https://college.wineplus.jp/collections/sparkling/products/weca0107b
今回ご紹介するカステルノーは、自軍を勝利に導いたカステルノー将軍に由来する縁起の良い一本。
今年20歳を迎える方々(早生まれの人はごめんなさい!)と同じ、2003年です!
ブドウは全て自社畑のものを使用し、通常のシャンパーニュよりも長い期間熟成するこだわりの深いカステルノーのお味は、飲みなれていない人でもきっと気に入っていただけるはずです。
甘みを感じるワインはイメージもつきやすく、実際に探しやすいでしょう。
しかし、注意していただきたいのはダラっと甘い、甘口ワインは最初の一杯こそ美味しいですが、なかなか次が続きません。
甘口ワインを選ぶ際は、ぜひ酸味にも気を配ってください。
さっき酸味は避けた方がいいって言ったじゃないか。
そんなお叱りも聞こえてきそうですが、甘口ワインであれば、酸味はさほど気にならず、良いアクセントとして活躍してくれます。
ご紹介させていただく一本は、北海道、富良野で造られるふらのワインの甘口です。
https://college.wineplus.jp/collections/set-wine/products/2023spset0002
こちらはアイスワインという、一度凍結させたブドウから造られた甘口ワインです。
実は日本でこの製法で造られるワインは非常に珍しく、中でも自然凍結による赤のアイスワインはこちらが日本初となります。
本来は富良野市内の限定ワインですが、ワインプラスでは特別に販売させていただいています。
容量も200mlと飲みなれていない人にはうれしいサイズ感です。
20歳になってワインを一緒に飲むことを夢見ていたあの人との時間を彩るワイン選びのご参考にしていただければ幸いです。
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