シャトーが誇る3つの最良区画の一つで、概ね同社トップになる4.4haの単一畑。標高300m、「風車」のちょうど真上に位置し、その秀逸なテロワールがムーランナヴァンで最初に認知された区画の一つ。花崗岩の丘の頂上に位置し東向きで、岩盤の上に約60cmの花崗岩質の砂の表土を持つ。ちょうど村の中の風の通り道に当たるため非常に風通し良い。
平均樹齢70年のガメイ。全房比率は75%で15-18日間でマセラシオンと発酵、その間1日1回のルモンタージュとピジャージュを行う。75%はステンレスタンク、25%は木樽で18ヶ月の熟成。2022年3月に瓶詰め。初めて飲む際には「ムーランナヴァン」自体の価値観が変わるかもしれないシャトーのトップキュヴェで、最良候補と言える秀逸なヴィンテージ。
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ガメイ100%
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【生産者の説明】
Château du Moulin-à-Vent / シャトー デュ ムーラン ナ ヴァン
創設は1732年にまで遡り、18世紀にはこの蔵元の畑があるトランの丘にちなんで「シャトー・デ・トラン」と呼ばれ、その高品質な酒質で名声を得ていたシャトー・デュ・ムーラン・ナ・ヴァン。
19世紀にさらに大きな評価を確立したのは当時の所有者であったマダム・フィリベルテ・ポミエ。1862年のロンドンでの万国博覧会に出品された彼女のワインは当時ゴールドメダルを獲得し大きな名声を得ることに。ムーラン・ナ・ヴァンというワインを語るときに引き合いに出される「かつてはジュヴレ・シャンベルタンより高額で取引されていた」のは、正にこのシャトー・デュ・ムーランナヴァンのこと。
その後遥か時を経て2009年にこのエステートを購入したのはジャン・ジャック・パリネとその息子のエドゥアール。かつてのマダム・ポミエから150年に亘って受け継がれてきた哲学を享受した。
2013年からはセンス溢れる若き醸造家ブリス・ラフォンも参画し、エドゥアールとブリスはこの300年近い歴史のある蔵元を短期間で見事に復活させた。2009年の当初から栽培において一切の化学物質を使用しておらず、2022年に完全有機転換を完了した。
現在彼らの畑の平均樹齢は50年、ヘクタールあたりの平均収量は35hl/ha以下。所有する最良の3区画を含め、特徴的な6つの区画毎の個性にフォーカスした同社のワインは、毎年このアペラシオントップの評価を受けている。
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