標高300m、東向きで青色のマール土壌の混じった粘土質の畑。モルヴァンの丘に近いため夏場は特に昼夜の寒暖差に富む。葡萄は手摘みで収穫されソフトプレス後に発酵、18か月の瓶熟を経る伝統的な手法によるクレマン。ドザージュは6g/L。フローラルさのある繊細な酒質で上品なアフターが特徴的。
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シャルドネ80%、ピノ・ノワール20%
ドザージュ:6g/L
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【生産者の説明】
La Croix Montjoie / ラ クロワ モンジョワ
世界遺産ヴェズレーの地のブドウ畑の復興に力をいれているマシューとソフィーのヴォイエズ夫妻によって2009年に創設された蔵元。ヴェズレーは元来、ガロ・ローマ時代から葡萄栽培が行われてきた歴史的なワイン産地で19世紀には1,000ha近い葡萄畑があった。しかしフィロキセラによって荒廃して以降、ヴェズレーで再び葡萄栽培が復活してきたのは70年代以降とかなり時間がかかり、1985年にようやくAOCに認められた。元々祖父母がボジョレーの栽培家だったソフィーのように、外部からの新たな気鋭の若手の参入により再び隆盛を取り戻しつつある。
この地は有名なサンティアゴ巡礼路の出発点の一つで、その入口であるヴェズレーとタロワゾーの道の交差点に立つ十字架の石塚にちなんで蔵の名を付けた。
10haのブドウ畑はタロワゾーにあり、南南東に面したどこかコルトンの丘のミニチュア版のようにも見える斜面で、風通しの良い中腹にシャルドネが植わる。栽培と醸造は、ブルゴーニュの極めて伝統的なアプローチ。栽培は初期からリュット・レゾネを採用していたが、近年に完全有機転換を図り、2021年から正式に有機認証を取得した。醸造古樽を中心に行われ、人の手による介入は最小限に抑えられている。設立から約10年でこの地を代表する高品質な蔵元の一つとして認知されるようになった。
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