コート・ドールのヴィラージュの中でも、偉大なジュヴレ・シャンベルタンの影に隠れてしまい、マイナーな感が否めないフィサン。
その中でもグラン・クリュ並みの実力とうたわれるクリマが、12世紀にシトー派修道士により開墾されたクロ・ド・ラ・ペリエールであり、その5haのブドウ畑を独占的に所有(モノポール)するのがドメーヌ・ジョリエである。
ドメーヌ・ジョリエでは、6代目のベニーニュ・ジョリエが当主になってからブドウ畑の管理の仕方や醸造法を大きく改め、ワインの品質が飛躍的に向上。クロ・ド・ラ・ペリエールの真のテロワールを引き出している。また、1990年に0.5haの
区画にシャルドネを植え、白ワインも醸造するようになった。
今回、柳講師の友人のベニーニュ・ジョリエからクロ・ド・ラ・ペリエールの赤、白ともに、2020年、2021年、2022年の3ヴィンテージが直接届いたので、ベニーニュ本人から得た最新情報をもとに、このフィサンの至宝ともいうべきクロ・ド・ラ・ペリエールの魅力に迫ります。